郡山で予防歯科をお探しの方へ
適切な口腔ケアで病気の予防を
歯とお口のなか全体を清潔に保つことはとても重要です。適切な口腔ケアをすることで、歯そしてお口の病気に限らず、全身の病気を予防することにつながります。
口と全身の病気との関係
死亡原因で徐々にその割合を増やしている病気に「肺炎」があげられます。その中でも「誤嚥性肺炎」は、ご高齢の方が患いやすい病気です。唾液や食べ物が誤って気管に入ってしまうことで起こる肺炎です。
この肺炎の原因は、「お口の中にいる細菌」であると考えられています。つまり、誤嚥性肺炎を防止するためには、お口の中の健康がとても重要なのです。肺炎だけではなく、糖尿病や動脈硬化、心疾患など、命を脅かしてしまうような病気が見受けられます。
近年では歯と認知症の関係も明らかになってきました。実際、健康な方と認知症患者さんとを比べると、残っている歯の本数に大きな差があることがわかっています。残っている歯の本数が20本以上ある方は、認知症リスクが低いというデータがあります。
天然歯が減ってしまっても、適切な治療をしてインプラントや入れ歯などで「しっかり噛める」環境にあると、やはり認知症の発症は軽減できるといわれています。噛むという動作は、脳に刺激を与えます。それが認知症の予防につながっていると考えられます。
歯や口の機能を健康で良好な状態に保ち続けるためにも、当院の予防歯科で、正しい口腔ケアを身につけましょう。
「むし歯」について
むし歯予防の基本
むし歯はプラークとよばれる細菌の塊が要因となって起こります。プラークは粘着性のある物質によって歯の表面に付着しているため、うがいだけでは取れません。
セルフケア
日々の歯磨きはとても重要です。歯や歯肉のケアに効果的な歯磨き剤もありますので、積極的に活用しながら、普段から歯や歯肉の状態をチェックしておきましょう。
また、食生活や生活習慣の改善も、歯の健康を維持するためには重要なポイントとなります。
プロフェッショナルケア
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なケアを、プロフェショナルケアといいます。
毎日、欠かさずに歯磨きをしていても、むし歯や歯周病になってしまう方がいらっしゃいます。定期的に口腔清掃指導や生活習慣改善のためのアドバイスを受けることで、お口の健康を保つことができます。
正しいブラッシングができておらず、磨き残しによってプラークが堆積してしまっている患者さんも多いです。また、歯石は歯磨きでは取り除くことができず、特殊な器具を用いた施術が必要です。
歯の表面を研磨することで、歯の着色や汚れがとれてツルツルになりますので、ぜひ、お試しください。日頃のセルフケアでわからないことや不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
むし歯の原因
私たちのお口の中にはミュータンス菌や乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)などの細菌が常に存在しています。それらの細菌は、むし歯の原因となることから、う蝕原因菌とも呼ばれます。
本来、これらの菌は生体に悪影響を及ぼすものではありません。しかし、私たちが普段の食事で摂取する糖は、う蝕原因菌にとって格好のエネルギー源となるのです。糖を分解して、歯垢(プラーク)と酸を作ります。
歯垢(プラーク)は細菌の塊で、むし歯を発生させる直接的な因子となります。そして、生成された酸の働きによって歯の表面(エナメル質や象牙質)が溶かされ、歯の成分(カルシウムやリン)が溶け出てしまいます。これを脱灰(だっかい)といいます。
しかし、私たちのお口の中には、この酸を中和して脱灰を制御する機能があります。それが、唾液による作用です。細菌が出す酸によって脱灰された成分は、唾液の活躍によって修復されるのです。これを再石灰化(さいせっかいか)といいます。
う蝕原因菌の発生や糖の摂取は、むし歯を誘発しますが、直接的な要因はそれだけではありません。歯の質(エナメル質の結晶構造)、歯の形、歯並び、唾液の量なども起因します。
むし歯を誘発する生活習慣
むし歯の原因は
- 歯の質
- 細菌
- 糖質
以上、3つの因子が重なることで発症します。
そして、その状態で時間が経てば経つほど、むし歯になるリスクが高まります。
お菓子を食べる回数が多かったり、ダラダラと長い時間食べ続けたりしてしまうと、細菌の付着する時間も長くなり、再石灰化(歯の修復)がいつまでたっても行われません。むし歯を防ぐためには、規則正しい食事はいかに大切かがわかります。
その他にも、喫煙などの生活習慣はむし歯を誘発します。日々の生活を見直してみましょう。
歯周病について
定期的な通院で徹底した口腔ケアを
むし歯と同様に、歯周病の予防も日々の口腔ケアがとても重要です。歯周病は歯肉や歯槽骨が炎症により壊されていく病気です。(詳しくは歯周病ページへ)
歯周病の要因となる歯石(プラーク)は、通常の歯磨きでは取り除くことができません。そのまま放置しておくと、新たなプラークが付きやすく、歯肉に傷や刺激を与えます。さらには口臭の原因にもなります。
定期的に歯科医院へ通院し、定期健康診査を受けることで、歯肉の健康状態もチェックしていきましょう。